自分の思い込みを知ろう

ども、心のよろず屋とくさんです。
今回は前回のブログ『それは本当?事実かどうか確かめてみよう』からの続きです。
思い込みがありそうだなとわかったら、今度はその思い込みを見つけていきましょう。
解釈は思い込みから
我々の感覚(身体)と感情(心)と思考(想い)は、体験や教育を通して、身体で感じた感覚や感情や思考を、自分のものだと信じ込んでいきます。
この過程で、「私」と言うパーソナリティーである「自我」が形成されていきます。
ここからあらゆる出来事が、私と世界という形で、二元化していきます。
二元化すると言うことは、対比やジャッジが生まれると言うことです。
善悪、陰陽、好き嫌いなどです。
そして、何かをした時に嫌だったら、それは嫌だと言う条件付けが生まれます。
例えば、熱いやかんを手渡された時に、火傷して痛かったとします。
その人があまり好きな人じゃなければ、「アイツのせいで火傷した、ムカつく!」となる事もあるし、相手が好きな人であったなら、「しょうがないよ!」ですみますよね?
つまり事実は、
「やかんを手渡された。受け取り火傷した」だけです。
それ以外は、あなたの思考がどう思い込んでいるか、条件づけているかによって、感じ方が変わると言う事です。
その時に感じた痛みと言う感覚と、怖いと言う感情も、イコールではありません。
だって、熱いけどイイ!みたいに、熱いのや痛いのが好きな人もいるじゃないですか(笑)
有名な心理学のお話で、パブロフの犬という実験がありますよね?
特定の感覚と感情が繰り返し体験されると、人間の自我にも、この実験の様な心理的な条件反射が作られます。
特に人の心は嫌なことがあると、そこから逃避行動をとるため、嫌なことを感じないように、抑圧したり、攻撃したり、逃げたりと、様々な反応をすることで、自分を守ろうとします。
正常な人の反応ではあっても、こう言った自分への条件付けや思い込みは、知ることで初めて解放されるものなのです。
どんな感情も感覚も、実は感じ切ることで手放せるというのが真理なんですよね。
しかし、ややこしいことに、自我はそれをかえって隠そうとするため、条件付けや思い込みが刺激される場面で、心が揺さぶられて、喜怒哀楽が起こってしまうんですね。
つまり、人の苦悩の原因とは、自分へのネガティブな条件付けや、思い込みが原因なのです。
「私はダメだ、だから悲しい」と言う条件付けがあれば、何をしても私なんてダメだから〜と言って、その都度悲しくなってしまいます。
「私は間違ってはいけない」と言う思い込みがあれば、常に間違えない様に神経がピリピリしてしまうし、よく間違える人を批判し、攻撃してしまうなんてことが起こります。
ある特定の人や状況で、感情が高ぶってしまい、いつも辛い方は、こう言ったネガティブな条件付けや思い込みが、無意識下で働いているからなんですね。
こうした条件付けや思い込みは、それこそ人の数だけ、人生の数だけ存在している上に、一人でいくつも所有していることがほとんどです。
思い込みを知るエクササイズ
それでは、思い込みを知るエクササイズをしましょう。
いつも特定の出来事や、対人関係でネガティブな感情が出てしまう方はチャンスです!
その出来事から、自分の思い込みを知ることが出来ます。
まずは、今でも思い出したら感情が動いてしまう様な出来事で、比較的軽い感情を題材にしましょう。
そして、今それを思い出した時のネガティブな感情を数値化します。
まず、とっても嫌な感情であれば、10段階評価で10にします。
そして、思い込みを知った後に、その数値がどう変わるか確認します。
出来事の例
「私は休みの日に、私は夕食の片付けをしているのに、旦那はテレビを見て笑っているのがいつもムカつく」
※事実と解釈に分ける
旦那は夕食後テレビを見て笑っている
私は夕食の後片付けをしている
※感情
ムカつく・怒り・許せない・悲しい
※思い込み
私はいつも大事にされない
私が責任を取らなきゃいけない
私がやらないと誰もやらない
私は奴隷だ
私は愛されていない
私はいつも嫌われる
まず、この出来事から、事実と解釈に分けた後に、出来事から生み出される感情を見つけます。
そして、その後に、自分に対しての条件付けを見つけましょう。
条件付けが見つけられない人は、その感情は、相手が変わっても同じか?性別は?場所は?いつどこで?などを思い浮かべてみると、より条件が限定されていくので、特定の誰に対してとか、特定の状況に対しての条件付けが出てくると思います。
この場合は、自宅で旦那さんに対しての想いなので、例えば、友人女性が自宅に来た時や子供が、夕食後の片付け中に、テレビを見ていて笑っていても気にならなければ、旦那さんに対して、つまり、身近な男性、好きな異性に対してだけに反応するものと想像できます。
また、母親なら気にならないが、父親だと同じ様に反応してしまう場合は、間違いなく身近な男性にのみ湧き上がる感情ですから、その思い込みの原因は、父親由来であることが想像出来ますよね?
このケースであれば、原因は今の旦那さんに対しての条件付けではないので、過去一番古い記憶の中で、同じ様に感情が湧いた出来事をいくつか思い出します。
すると、「小さい頃父親が、いつも私の話を聞いてくれないで、テレビばっかり見ていた」とか、「いつも好きになる人が自分の話を聞いてくれない」とか、そう言った出来事と感情がセットになって思い出されてくると思います。
そこから推理の始まりです。
名探偵コナンや金田一少年になった気分で、自分自身のネガティブな条件付けの犯人とも言える、自分に対しての信念を見つけてみましょう。
ここで大切なのは、あまりシリアスにならないことですね。
なるべく客観的に推理しましょう。
もしあまりにも感情が揺らいだり辛くなるようであれば、専門家にまかせて、自分では深追いしないようにしましょうね!
このケースでは、父や好きな男性に対して、自分の話を聞いてもらえなかったことに対しての、怒りや悲しみが湧き上がってきていますよね?
つまり、「私は好きな男性に話をきてもらえない」と言うものが条件付けと思われます。
そして、ここで心に問いかけて、この信念がしっくり来るかどうかを確かめます。
10段階で7位でしょうか?そうなると、またちょっと違う言い回しになりますね。
ではさらに推理してみましょう。「私は男性に理解してもらえない」ではどうでしょう?
ここで、心が苦しくなって、10段階中10であれば、この信念が犯人です。
出来事は、「休みの日に私が夕食の片付けをしているのに、旦那はテレビを見て笑っているのがいつもムカつく」でしたが、実際には、男性に理解されないことに対しての怒りが原因だったんですね。
整理すると、「私は男性に理解してもらえない。だからムカつく。悲しい」と言うものが、この出来事に対して、ネガティブな感情が湧く原因ということですね。
では、この思い込みと感情をしっかり感じ切った後に、もう一度例1の出来事を思い出してみましょう。
するとどうでしょう?原因を見つけたことで、この出来事に対して何の感情も湧いてこないという現象が起こります。
つまり、知ることで手放すことが出来たんですね。
この様に、自分が見ない様にしていた想いは、外の世界や、自分以外の人に投影されていきます。
私たちが様々に感じる感情は、こう言った条件付けという色眼鏡で世界を見ることで、湧いてくる想いなんです。
そして、それを知り手放せば楽になれるんですね。
また、向き合うことが辛い場合は、以前でもブログ『EFTで自分を癒そう!』で紹介した「EFT」と言うタッピングセラピー がオススメです。
今はyoutubeでもたくさんやり方が出てますので、ぜひ試してみてください。
ここまで思い込みと感情を出せるようになると、EFTもとってもやりやすいと思いますよ!
本当の想いを探す
最後に、これで終わりにしてはいけません。
スッキリしていても、この思い込みを作った本当の想いと言うものに気づいていないと、また同じ様に苦しくなることがあるんですね。
それは、「男性に理解してもらえない」と言う出来事の裏にある、本当の想いということです。
つまり、理解してもらいたい自分とは、どんな思いを抱いていたのか?を探すんですね。
今回は、男性に対しての想いですが、父親が発端になっていますよね?
そして、身近な男性に対しての想いは、父親由来である事が多く、身近な女性に対しては、母親である事が同じく多いです。
もちろん違うケースも沢山ありますが、今回のケースでは、父親に対しての想いが隠れていそうですよね?
そうやって徐々に細いところまでわかってくると、「本当は私は父親に理解してもらいたかった」と言う想いが出てくる事が想像できます。
そこで、この言葉を知った時の心の動きを見てみます。
本当の想いを見つけた時は、ネガティブな条件付けが一気に吹き飛ぶ様な、開放的な感動を伴う感情が出てくるものです。
しかし、これではまだそれほどしっくりきません。
ではもう少し探してみましょう。
すると、いくつか出てくると思います。
「本当は私は父親に構って欲しかった」
「本当は私は父親に甘えたかった」
「本当は私は父親に優しくして欲しかった」
沢山出たところで、この中からまたしっくりくるものを探します。
そして、「私は本当は父親に優しくして欲しかった」と言うものが心に響いたとします。
これを言葉にした瞬間、涙と感動と、そっか〜私は本当はそう思っていたんだ〜と実感できるはずです。
本当の想いというものは、それが達成できなかった事で、ネガティブな条件付けを作り上げます。
ですから、条件付けを知っても、その裏にある本当の想いまで探してあげないと、自分自身の真の癒しにはなりませんので頑張ってみましょうね。
本当の想いは、「私は本当は〇〇したかった」とか、「私は本当は〇〇して欲しかった」というパターンがほとんどですので、ご参考にしてみてください。
さて、例では、「休みの日に私が夕食の片付けをしているのに、旦那はテレビを見て笑っているのがいつもムカつく」と言うものが題材でしたが、蓋を開けてみると、実は父親に対する想いが原因でしたね。
全く違う方向に話がずれてしまいましたが、実はこの様に、ほとんどの人はこう言った小さい頃の記憶が、大人になってもずっと潜在意識下で隠れていて、出来事に対して毎回嫌な反応している事が多いんですよね。
そして、最後にもう一度嫌だった出来事を思い出してみると、どうでしょうか?
え?私は何に腹を立てていたんだろうか?とびっくりするほど、気にならなくなっているはずです。
それでは、皆さんもこんな感じで自分自身の嫌な出来事から、推理して自分を苦しめている犯人を見つけてみましょう。
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